こんにちは、馳川です。
これからなるべく毎月恒例で活動報告をブログにあげていきたいと思っています。
今月は体調不良の日が多く活動量も微妙ではありましたが、自分なりに大きい収穫があった月ではあったので、記録していこうと思います。
横山裕一氏の個展、トークショーに参加、しかも本人に質問できたしお話もできました。
デカくないですか、この一歩。私がずっと系譜を辿りたいと思っていたご本人とお話ができたし、生で作品も見れたんです。最高でした。
また、横山裕一氏の漫画を初めて読んだのも今月です。うそでしょ、あんなに騒いでおいて。本当です。
作品もご本人も面白い。ファンとして応援したいし、後継人としても頑張って後を追っていきたいと思いました。
横山裕一氏が時間と普遍性を漫画で表現しているなら(それ以外にも表現していらっしゃることはたくさんあるんですけど)、
私は心理描写(集合的無意識レベルの普遍的な心理)を漫画で表現したい、と思いました。
女版横山裕一と評価されるのが当分の夢かもしれない。いや目標にしよう。
以下作品や個展の感想です。
『世界地図の間』『アウトドア―』
やっと横山裕一の漫画を読んだ。漫画に抽象絵画的要素を取り入れて新しい表現をしている点、描かれている内容も人間以外の何者かの話である点、表象も内容も目新しいことから『ネオ漫画』を言われている。たしかにそう呼称されるだけの密度のある作品だった。漫画としての説明的な分かりやすさを排除し、漫画の記号を一定の位置にリズミカルに配置してかえって読みにくくなっている点が面白く、登場する者たちの、唯一有機的に描かれている瞳の輝きが印象的だった。
横山裕一の視点は人間から離れた自然科学などに近いと感じた。その視点も現代っぽいし、今やっと時代が追い付いてくれたのだろうか。今は横山裕一が描く世界のオブジェやインスタレーションも制作されていて、「ありえる世界」をよりリアルに再現しようとしているように思われた。
展覧会『アースデイ』
横山裕一10年ぶりの展覧会。今回は立体作品も初公開した。その他絵画やドローイング多数展示。2024/02/17、トークショー開催。
彼の作品を生で見れたことも感慨深いが、何より本人に直接お会いできたことが今回の一番の恵みだった。彼の作品の、至って真剣なのにどこか面白いのは、彼の人柄がに滲んでいるからではないかと思った。ご本人が面白すぎる。そのフランクで天真爛漫で世捨て人な彼の性格を見て私はさらに彼を好きになってしまった。応援していきたいし、何よりやはりこの人に続いていきたいと思った。
また、トークショーには質問コーナーもあって、私の質問にも答えていただいた。出版社やギャラリーにどのようにアプローチしたのか、という質問。持ち込み、新人賞応募を一年半続けてイーストプレスやフランスに声がかかったそう。横山裕一でも一年半もかかったのか、と驚いたが、私はもっとかかると思って今後辛抱つよく制作にあたりたいと思った。
また、私の質問が読まれたときに「この人良いですねえ」と横山裕一が言ってくれたのが嬉しかった。
【以下Twitter投稿文】
横山裕一『アースデイ』トークショー、今回はアート畑の展示だったけど漫画の話も多くしてもらえたのが漫画家目指してる者として嬉しかった。日本人なら漫画描いたほうがいい、というお言葉、とても共感した。
あと、自分が質問させていただいたアンサーとしてコピ本刷って持ち込んだり新人賞応募などを1年半やって、フランスやイーストプレスに声をかけてもらったそう。あの横山氏でも作品の魅力に気づかれるまでに(見つけてもらうまでに)1年半かかったのかと驚いた。私もそれくらいは覚悟しておこう…
「絵画は他にいくらでも上手い人いるけど、漫画は俺が描かなきゃ」と仰っていたのも分かるんだよな。漫画を描くことに対する使命感。漫画の表現の可能性はまだまだブルーオーシャンだけど、なかなか誰もやらない。だから自分が描くしかない。という感覚。私も同じ気持ちで漫画描いてるところある。
あとは「自分が描く漫画が一番面白い」この気持ちは持った方が良いし忘れちゃいけないよね。私もそう思ったっていいよね
『「ガロ」という時代』読破、ガロの系譜をなんとなく網羅、そしてアックスをやっと購入
この本を読みました。『「ガロ」という時代』
評論が微妙で、読んでいて正直苦しかった、というのが本音です。でもガロの空気感は何となく伝わったので、良しとします。
この本を読んだ後に気になったことが2つありました。
①ガロ創刊者の長井勝一氏はどのような考えをもってガロを築いていったか
②今のガロの系譜はどうなっているか
この2点です。
ガロの系譜を紡ぐにはまずは創刊者の考えを知りたくなりました。その思想に自分の作品はふさわしいのか否かをジャッジしたいと思ったのです。
そして今のガロ(アックス)はどうなっているか。どのような作家がいて、どのような作品を作っていて、それにどのような評価が下されているのか。
これらを知るべく、アックスを数冊買ってパラ読みして(熟読できてない)、長井勝一氏のエッセイ、『ガロ』の長井勝一氏追悼号を購入したのですが…読めておりません。
というのも、別名義での活動にしばし力を入れたいと思っているからです。
馳川名義での活動を秋頃まで休止します
別名義で趣味という体で成人向け漫画などを制作しているのですが、その名義で商業漫画家を目指すのを辞める、と先月ブログに書きました。
しかし、現実的なことを考えると、アート色の強い漫画を描いてすぐに食えるようになるわけではないため、まずは絵で食べていけるようになるために、今のうちにできることをやっておきたいと思ったのです。
個人的には副業やアルバイトと言った感覚で商業漫画が描ければいいなと思っています。こんなこと言ったら本気で目指している方々に怒られると思いますが、自分と商業漫画の距離感はこれくらいでありたいと思っています。そもそも商業…大衆に対するサービスというものができない自分が商業漫画(産業漫画と言った方がいいか)を本気で描いたらきっと心のバランスが保てなくなると判断したためです。
ですので、自分が描きたいように描いた漫画を読んでいただいて、お声がけいただいただくのを待つ、という形で、商業漫画家をまた目指す方向に舵を切ろうと思っています。
それが叶うまでは、馳川名義での活動を一時休止する予定です。
11月のコミティアには馳川名義で這ってでも出るので、秋にはまた活動再開します。
向こうでも頑張ります。
それでは、また次回!
